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2010.10.13 / 自分が一番楽しい自宅企画。
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最近はやみさんにいっぱい構って貰ってるツイッタログ詰。
ハレー曰く、相棒で友人。
スヴァルドさん曰く、面倒な男。

はやみさんの呟きも勝手にまとめさせていただきました。
やめろぃ! とかあったらご一報ください。






(H)はやみさん
(A)彩都


とにかく赤が似合う男だった。
青の衣服、蒼の髪をもってして、正反対である赤が似合うのは珍しい。
所々に取り入られた赤はハレーを引き立てる。
そして、浴びる返り血すらも彼を彩るアクセントに過ぎない。
……いやはや、全く恐ろしい男だ。(H)



珍しいものを見た。
あの傭兵が、微かだが頬を赤らめ何とも言えぬ表情をしている。
嫋やかな白磁の手が青い髪を撫でているのが遠目に分かった。
どうやら原因はあれのようだ。
彼の「馴染み」の女か、それとも。
どちらでも興味はないが、酷く面白かった。(H)

あぁ、参った。
ただただ労わるように、母が子供を褒めるように、それでいてなんでもないという顔で、頭を撫でるものだから。
目の端で、相棒という呼称に違和感のなくなったあいつの物珍しそうな視線に気付きつつ、緩む頬を抑える気にもなれなかった。(A)



首都とはいえ、お世辞にも治安が良いとは言えない場所に居を構える国最大のギルド。
酒場も兼ねた其処には、今日も依頼を求めて荒くれ者がその扉を開ける。
かく言う自分もその一人。
「よぉ、待ってたぜ。相棒」
「……誰が相棒だ」
そして、彼もまたその一人。(H)

おもむろに、左手に持った紙をひらりとはためかせる。そうすれば素直に視線を向け……分かりやすく眉根に皺が寄った。
思わず喉の奥でくつくつ笑う。
「勝手したのは悪かったけどさ、いい条件だぜ?」
依頼受領書に連なる名前は、もちろん二つ。(A)



「なんだ、今日は一人なのか」
依頼書を受け取るとギルドの職員は意外そうに呟いた。
その言葉に内心頭を抱える。
いつの間にか傭兵たちの間では噂が広まっていた。
「あのハレーに、相棒ができた」
噂など、興味はない。
その「相棒」が自分でなければの話だが。(H)



「固いこと言うなよ、相棒」
茶化すように笑う男に舌打ちをする。
何度遇らおうと、彼は懲りずに自分を「相棒」と呼ぶ。
明日をも知れぬ傭兵の身で、呑気なことだ。
それとも単に馬鹿なのか。
「なー、相棒」
「……相棒じゃない」
今はまだ、『敵ではない』だけだ。(H)

「よぉ、相棒」
笑って言う俺は今、かなりハイなんだろう。
「誰がだ」
律儀に返事をしながら武器を構えるのは、しかめっ面した『相棒様』だ。
が、わかりにくいその表情にわずかに混じるのは、紛れもない喜色。
「そっちに雇われてるとはな!」
久々なんだ、楽しくやろうぜ?(A)

満身創痍の身体は既に許容範囲を超えた。
得物の柄を握り直そうとした手は滑り落ち、空を掴む。
霞む視界に映るのは鮮やかな青、そして赤。
ああ、何故今際の際に浮かんだ感情がこれほど馬鹿馬鹿しいものなのか。
「こいつに殺されるのなら悪くない」など。(H)



実力の差を見せつけられると、えもいわれぬ感情がこみ上げる。
どれだけ己を鍛えても、向こうは紙一重でこちらを上回っていく。
あれが才というものか。
いや、彼はそれだけではないのだろう。
だが、そう思わずにはいられない。
それが何とも、羨ましい。(H)



「別に、痛めつける必要はないだろ?」
依頼主に逆らい、彼は止めを刺すことを拒んだ。
不満気ではあったがハレーを敵に回すリスクを恐れたのだろう。
彼の一言で、自分は見逃された。
嗚呼、酷く屈辱だ。
「……何のつもりだ」
「別に?俺がこうしたかっただけさ」(H)

正直なとこ、追撃をやめた理由なんてわからねえ。
ただ、まだまだ戦い足りねえと思ったし、隣で肩並べるのも存外心地よかった。
遊び足りないとでも言えばいいのか。
なんて考えたところで、ふと思いついた言葉。
「友達だろ?」
途端に眉間のシワが増えるのを、笑って眺めた。(A)

「友達だろ?」
その言葉に耳を疑った。
彼にそう思われるほど親しくした覚えはないし、自分が傭兵であることを忘れたのかと思えるほどの楽天家ぶりに呆れる。
明日をも知れぬこの世界で友人、など。
「……ふざけているのか」
「いやいや、俺は本気だぜ?」(H)

「いやか?」
「不可解だ」
「即答だな」
思いつきではあったけど、言うほど的外れでもねーと思ったんだが。
共闘も、敵対という名の喧嘩も、ついでに酒場での相席なんかも結構楽しんだわけだし。
……ま、大体楽しかったのは俺だけだったってのはご愛嬌だ。(A)



荒くれ者たちにとって、力の源は食事。とりわけ肉だ。
香ばしく焼ける匂いは確かに食欲を唆るが、こうも濃厚だと胃もたれを起こしそうだ。
……隣で酒を飲み干す男は全く気にしていないが。
「何だよ、食わねぇのか?」
「……お前は何故当然のように相席しているんだ」(H)

「照り焼きもうひと皿!」
追加の注文をすると、既に俺が正面に座ったことについてのツッコミを放棄した暫定オトモダチは呆れ返った顔をしている。
「まだ足りないのか?」
「魔法ってのはエネルギーがいるんだよ」
「そうなのか」
「いや普通」
「……肉を喉に詰まらせろ」(A)



傭兵たちの憧れ、一目置かれる存在。
その姿も今は形無しだ。
珍しく羽目を外して飲みすぎたのか呂律が回らず耳元で騒いでいる。
酒場のマスターに「友人を送ってやれ」と彼を担がされたのを後悔しても遅い。
「持つべきものはトモダチだよなー!」
「……殴るぞ」(H)

「……何も覚えていない、だと?」
あっけらかんと言った目の前の男に怒りを通り越して呆れの声がでた。
いや、むしろ不幸中の幸いだろうか。
酔っ払った彼をわざわざ宿まで運んだことが知れれば、また都合よく使われかねない。
この調子の良い傭兵は、そういう男だ。(H)



鋭い切先が頬を掠める。
弧を描いた刃はこちらの得物を叩き落とし、彼の勝利を告げる。
敗北はこれで何度目か、数えるのも面倒になっているのは確かだ。
顎まで伝った血を拭うこともできず息を整えているというのに、彼は涼しい顔のまま。
嗚呼、憎らしいほど強い男だ。(H)

あ、っっっぶね。
いや今のはマジあぶなかったわ腕の肉ごっそりもってかれるかと思った。
避けられるつもりでいたっちゃいたが、正直ひやっとした。
まぁそんなことおくびにも出さずに余裕の笑みを返すのがデキる傭兵ってやつなわけで。
「また俺の勝ち、だな!」(A)

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