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2010.10.13 / 自分が一番楽しい自宅企画。
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テオの生い立ちとか現状とか簡単に。
一部痛そうな表現があるので(反転させますが)ご注意下さい。





テオドールは35歳のおっさんだけど独身です。
とりあえず、好奇心で身を滅ぼしまくっている阿呆なおっさんの半生。



テオの両親は敵国の貧民。
5歳くらいまでは何とか家族一緒に暮らしてきましたが、
食いぶちを減らすために、敵国内のスラム街のような場所に捨てられます。
恐らく、戦争で飢えていた下層民にはよくある話。
その中で、捨てられた子供たちが自衛のために徒党を組むのも、恐らくはよくある話。

当時テオはガリガリでチビだったけれど、
徒党を組んだお陰でなんとか飢え死にせずに済みました。
そして今度は結構ガタイが良くなります。

自分より先に居た筈の仲間は、一人また一人と減っていく。
成長して、生活の糧を見つけて去っていく者もいるけれど、
彼らの生活は、スリや泥棒等の非合法なもので成り立っていて、
だからこそ敵国内の兵士なんかに捕まる者の方が多くて。
テオは彼なりに、仲間を護らなければ、と思うようになっていきます。
頭が良い訳でもなく、かと言ってリーダーシップを取ってみんなをまとめる力がある訳でもなく。
出来る事は、大きい身体を生かして物理的に彼らを「護る」こと。
気付けばテオは、強さを追い求めるようになっていました。

それからしばらくして、テオが10代後半になった頃。
スラム街の子供の中にやたら腕の立つ奴がいる、という噂が立ちます。
スリや泥棒をしているだけの無力な集団だった筈が、
通報を受け駆けつけた地方下級騎士を返り討ちにするような事態になったのです。

そしてスラム街にやって来たのが、
不法滞在・窃盗・暴行を繰り返す者を捕縛することを目的とした騎士の小隊。
下級の騎士ならともかく、本国の小隊相手では敵う筈もありません。
テオは見事にとっ捕まってしまいました。
唯一の救いは、騎士の小隊が「普通の子供」に手を出さなかった事。

とっ捕まった後。
テオは、王国での諜報活動をしないかと話を持ちかけられます。
国からすれば、そこそこ腕は立ち国の内情を知らず戸籍はない、使い勝手のいい駒。
テオからすれば、前から危ないと言えば危なかったし(度合いの違いはあまり分かっていない)、
衣食住の保障があり更に報酬も高いのなら、悪くない条件。
それは、彼が無学だからそう思ってしまったのもあれば、
他国への好奇心というしょうもないものに負けたのもある結論。

そんな経緯を経て、テオドールは王国に密偵として通うようになりました。
入ったお金は、スラム街で暮らす仲間達に。
彼らも今では、そのお金を元手に細々とですが、
まっとうな暮らしが出来るようになってきているようです。






(※此処からちょっと痛い話)


何故、今テオがコハクの言う事を聞いているのか。
別に人質を取られているわけでもないのだから、陰兎に近づかず逃げ続けていれば
二重スパイなんてする必要はない筈なのに。

結論から言えば、『逆らうと言う選択肢が出てこないから』。

テオは、上を読んでいれば分かる通り結構頭弱いです。
好奇心とかの本能的な事で動きがち。
そんなテオに絶対の恐怖を受け付けたのが、コハク。

捕まえてから、特に縛るでも食を断つでもなくただ広いだけの部屋に連れてこられて。
拷問されるのかな嫌だなぁとか思っていたら、目の前にコハクが現れる。
まさかこれが団長とも思わなくて、疑問符を浮かべる。
戦えってことか?なんで?
とりあえず構えたけれど。

何が起きたのか分からないうちに、痛みだけが襲ってくるような感覚。

特別に、物凄く速い訳じゃなくて。
それでも対応できない。
傷を付けるどころか、攻撃をするどころか、受け身を取ることも出来ない。

圧倒的な力の差。

恐怖で動けなくなって。
気付けば、どうしたら体が動くのか分からないほどになっていて。
痛みも麻痺しているのにそれでも拷問として成り立つのは、全ては恐怖心に繋がるから。

絶対に敵わない。
敵う筈がない。
怖い。
怖い。
こわい。
しにたくない。
こわい。

それだけに支配されて、本能的にコハクに逆らえなくなるところまで持って行かれる。
それが、コハクにおける「拷問」。
心を折る為の『作業』。

最終的に、コハクに対する恐怖心を『陰兎全体が怖い』という恐怖心にすりかえれば、
それで完了。
人質も、弱みも形あるものは何もない。
けれど、何より強力な束縛。

だからテオは、コハクと陰兎に逆らえないのです。


(ここまで)




テオ「……もしもこれ(二重スパイ)がバレたらどーすりゃいいんですかねー?」
コハク「その後自力で此処までこれたら使ってやらぁ…陰兎騎士団員としてな(笑」

この会話が、心のどっかで支えになっている事をテオは気付いてない。
コハクは結構本気だったりする。
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