コハクの話。
簡易年表と生い立ちと陰兎騎士団団長になった経緯。
簡易年表↓
【残念な詳細妄想:陰兎騎士団長になった経緯の話】
20年近く前のこと、隣国とやや大きめの戦いがありました。
当時コハクは傭兵でしたが、当時の陰兎の団長とは立場は違えど凄く仲が良かったようです。
当時の陰兎団長は、本当に人望で陰兎をまとめ上げているような人物。
コハクも騎士興味はなくても彼のことは尊敬していました。
戦闘時には、陰兎騎士団に雇われて一緒に戦うことも数え切れないほどでした。
そして、その時もいつものように陰兎に雇われて戦いに出て。
そうしたら、現れた敵の数が明らかに情報と違うのです。
傭兵仲間たちは動揺し、コハクも我武者羅に戦って。
……敵がやっといなくなった、と思った時には傭兵仲間のほとんどが倒れていました。
自分たちが囮に使われたのだと、気付きました。
コハクは陰兎の本営地に走ります。
よくも裏切ったな、と。ぶち殺してやる、と。
……そしたら、本営地が襲われているのです。
明らかに、圧倒的な数の敵に。
陰兎騎士団そのものが囮として使われたのだと、分かるくらい。
コハクは前陰兎騎士団長を探して戦場を走り回りました。
でも見つけた時にはもう遅く。
彼はもう、戦いの中で死んでいました。
騎士たちはみんな動揺してしまっていていました。
足並みそろえるどころか戦うことすらまともにできていない状態でした。
それを見て、コハクは大声で怒鳴ります。
「お前ら俺の指示に従え!!!」
頭を失って完全に動揺していた騎士たちを怒鳴りつけ、
それでも駄目な人は思い切り殴り、
とにかくいう事を聞かせて。
そして、なんとかその戦いを乗り切って。
……陰兎騎士団は全滅せずに帰還したのです。
王宮のお偉いさん方はとても驚きました。
……しかも、陰兎騎士団を引き連れてきたのは、人望ある前団長とは似ても似つかない男。
そしてコハクは、騎士団全体を囮に使った、という醜聞を楯にそのまま騎士団長に居座りました。
前騎士団長が残した陰兎を、守るために。
前騎士団長の名前は祜白(コハク)。
コハクは、それまでの名を捨てて辜白(コハク)と名乗るようになりました。
--------------------------
コハクの本名は宥。
貧しい村の中で、姓を持たずに育ちました。
彼はコハクになった時、宥を捨てたつもりでした。
祜白団長の意志を継いで陰兎騎士団を守るために。
ただの傭兵の宥では、何一つ守れやしないと、思ったから。
宥は宥ではなく、コハクの音をもらい辜白となって。
彼を忘れるな、と、彼を殺した者たちに警告をして。
自らを団長として、自分なりのやり方で陰兎を引っぱって。
誰よりも強い、というそれだけが、彼がコハクであり続けられる理由で。
(自己満足であるということは、本当は分かっている)
(縋っているのは本当は自分なのだと、知っている)
気付かないふりをしていても、積み重なるものがある。
許してはいけないものがある。
なのに、どこかで自分が宥なんだと、認めてしまうのは。
彼を宥と呼ぶその人を、必要としてしまうのは、、、
PR
カレンダー
03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |
カテゴリー
プロフィール
HN:
彩都
性別:
女性
自己紹介:
好き勝手やってる主催。
・Twitterのtdc公式アカ【tdc_project】
企画関連の呟きのポストに御利用下さい。
・Twitterの彩都個人アカ【ayt_skmn】
・Skype彩都個人ID【ayato_sukimono】
彩都と直接連絡を取りたいけれどメールじゃまだるっこしいですという企画参加者様はフォロー・コンタクトして頂ければリフォロ・共有させていただきます。
・Twitterのtdc公式アカ【tdc_project】
企画関連の呟きのポストに御利用下さい。
・Twitterの彩都個人アカ【ayt_skmn】
・Skype彩都個人ID【ayato_sukimono】
彩都と直接連絡を取りたいけれどメールじゃまだるっこしいですという企画参加者様はフォロー・コンタクトして頂ければリフォロ・共有させていただきます。
ブログ内検索