①ブロイエがシャシャちゃんのことを心配したり気にかけたりする。
②マメに声をかけたりするうちに段々懐いて貰える。
③ブロイエにつられて鳳翔も気にかけるようになる。
④シャシャちゃん本人から、シャシャちゃんのことについてつらつら教えて貰える。
⑤そうしてじわじわ仲良くなって2年ほど経過。
⑥シャシャちゃんが「隣国＝悪」の公式に違和感を覚えはじめそれに気付かないふりをしている頃。
⑦ブロイエと鳳翔の会話（言葉⇔手話の通訳つき）を聞いてしまい、ブロイエが隣国と関係していることを知る。
⑧隣国の人＝悪じゃない。今まで殺した人の中に、いいひとがいたかもしれない。シャシャちゃん錯乱状態に。
⑨それを見た鳳翔が更に現実をと突きつけ、それによって自害しようとするシャシャちゃんを止めるブロイエ。
⑩泣き崩れるシャシャちゃんを医務室へ、ブロイエも付き添う。
⑪徐々に心癒され、その代わり「人」を殺せなくなったシャシャちゃんをゼノさんが捨てる（？）
⑫ブロイエがペリーさん経由で引き取り手を探そうとして、そのままペリーさんが彼女の身元を引き受けてくれる

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①～②
雰囲気が柔らかいから比較的懐かれやすい
高い所のモノをとったりとかからシャシャちゃんとちょっとずつ仲良くなる
もともとちょっと心配で気にかけてて、のんびり返事をしてくれたらいいな、と

撫でようとしてさっと避けられて、「ごめん、いやでしたか？」『こわい、ちょっとだけ』とか
お菓子をあげたり、お返しにほつれた服を縫ってもらえたり

『もっと　こきつかって　いいよ？　なにを　したら　うれしい？』
「君がのんびり休んでくれたら嬉しいです＾＾」
『そんなことが　うれしいの？』困った顔ではにかみそう
「うん＾＾」

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⑦～⑧
ブロイエが、ヴァリアシオンのことを鳳翔に話している。
「ヴァリアシオンは～」「僕がいた所は、～」
ところをシャシャちゃんに聞かれる

【殺せない、殺さなきゃ、殺せない。
　だってこの人、良い人だから。
　隣国の人なのに。
　じゃあ自分のやってきたことは、
　（聞こうとしなかった）
　聞きたくなかった、
　隣国が悪じゃなきゃダメだモノだってシャシャは

　（今まで殺してきた人の中にも、良い人がいたかもしれない。）

　それを、殺してしまった。
　（たくさんたくさんころした）

　悪だから殺してたはずなのに、悪じゃないかもしれない。】

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⑨～⑩
鳳翔がメモを突きつける。
『お前は人殺しだ。ブロイエも、俺もそうだ。何を思っていたかなんて関係ない。ただそれだけのことだ』

　
【お兄ちゃんを殺しただいきらいな隣国のひととおなじ、ひとごろし、
　両親をなぶり殺した隣国のひととおなじ、人殺し。
　きづかないふりを　していたの　こわかったから　じぶんのしたことが
　シャシャは人ごろし　ああそうか　だから　シャシャも　ころさなきゃ】

ツララを作って頸動脈に突き立てようとするシャシャちゃん。
咄嗟に手を滑り込ませるブロイエ。

鳳翔『んで、自分だけ逃げるのか？　俺達を置いて』

動揺してツララを落とす。

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⑪
落とした所をブロイエが頭撫でる。シャシャちゃん泣き崩れ。

【叫ぶ為の声は、失われていて。

　喉がヒューヒュー鳴って、瘧にかかったように震えて。
　撫でられそうになって「いやっ」って叫んだつもりでも、喉がひく付くだけで拒否にすらならず、
　伸ばしてきた左手は（ああそうか、シャシャが怪我させたから、利き腕が使えないんだ。）】

そのままシャシャちゃんを医務室に。
ブロイエも付き添いです。

シャシャちゃんは沢山葛藤する。

殺せなくなったら陰兎にいられない。それが怖い、居場所をまた失うから。
自分が今までしてきたことの罪悪感にも襲われる、自傷だってしてしまうだろう。
そしてついに、「人」を殺せなくなったシャシャちゃんがゼノさんに捨てられてしまう。
けれど、その時にはブロイエも鳳翔も彼女の側にいてあげたい。


そして、シャシャちゃんが落ち着いてから。
もう陰兎にはいられないシャシャちゃんには居場所がなくなってしまう。
どうにかならないか、と、ブロイエは父親であるペリーさんに
身寄りのない少女が暮らしていける場所はないかと相談をする。

結果：ペリーさんのおうちのお手伝いさんとして雇ってもらえることに

ブロイエは、シャシャちゃんと一緒に何度もペリーさんのところへ通って、
シャシャちゃんも段々とペリーさんに慣れて行って、
そうしてやっと、彼女は安心して生きていける場所を得る。